おもちゃの材質について
木は大きく分けて広葉樹(ブナ、カエデ、ケヤキなど)と針葉樹(スギ、ヒノキ、マツなど)に分けられます。
写真は積み木などの材料としてよく使われるブナの木です。
ブナやカエデ、ケヤキなどの広葉樹は成長に長い年月を要する為、密度が高く針葉樹に比べて硬質でくるい(曲がりや反り)が少ないのが特徴です。
したがって、何世代にも使われる木のおもちゃや上質の家具などには広葉樹で作られたものが多いです。
無垢の木は伐採してからも呼吸をしており、湿度によって膨張と伸縮を繰り返します。
そのため、長く遊んでいただきたい積み木などの木のおもちゃには、硬質でくるいの少ない広葉樹が適しているといえます。
スギやヒノキなどの針葉樹は広葉樹に比べて成長が早く、密度が低いため柔らかいのが特徴です(桧の無垢材はとてもいい香りがします)。
枝打ちをすると、まっすぐに伸びて成長するため材が取りやすく、大型遊具や床材などによく使われます。
木のおもちゃは、地球の自然からもらったおもちゃです。
そして、自然に帰すことができるおもちゃでもあります。
「木のおもちゃと絵本のお店 さくらんぼぐみ」の店内は、全て自然の無垢の木で作られています。
キッズスペースのテーブルと丸太椅子、そして床はヒノキ、カウンターはクリの木、陳列棚はクルミの木、柱はサクラの木です。
自然に近い環境は子どもたちと、そして大人にも安らぎを与えてくれます。
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おもちゃの塗装について
赤ちゃんは、必ずといっていいほど手にした物をお口に持っていきます。
舐めても安全な塗料には、自然オイル(木の実や植物から採取したもの、亜麻仁油・桐油・くるみ油・柿渋など)と、自然ワックス(樹液から採取したものや昆虫の分泌物、蜜蜂・カルナバ蝋など)があります。
自然塗料は木の質感を妨げず、紫外線や熱に強いのが特徴です。
そしてなによりお口にいれても安全で、塗布した製品を自然に帰すことができます。
石油系のニスやラッカーは表面にツヤを出し、硬質の皮膜を作りますが、木は呼吸することができません。
また、紫外線に弱く、長期間使用の間にポロポロと塗料がはがれ落ちることがあります。
石油系の塗料が必ず危険というわけではありませんが、大切な赤ちゃんにはできるだけ安心できる塗料、あるいは無塗装の木のおもちゃを与えたいと思います。
赤ちゃんに絶対与えてほしくないものは、ヤニ止めや防虫、防腐のために化学薬品を木に塗ったものや、木を白く見せるため漂白剤を染み込ませた物です。
この場合は、匂いを嗅ぐと薬品の匂いがするのですぐわかります。
写真の「ドイツ・クライデツァイト社グロスクリアオイル」の成分は100%植物油(亜麻仁油・桐油)+天然カルナバ蝋です。
木の呼吸を妨げずに表面の硬化、汚れ防止、割れ防止ができます。
特にスギやマツなどの柔らかくヤニや油で変色しやすい針葉樹の塗装におすすめします。
「さくらんぼぐみ」店内の床は、すべて無垢のヒノキに自然オイルの塗装ですので、安心して赤ちゃんを遊ばせてあげてください。
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長く遊べる木のおもちゃ
「さくらんぼぐみ」に置いているほとんどの木のおもちゃには、遊び方が決まっていません。
子供の成長に合わせて、想像し、工夫していくことで新しい遊び方の発見が生まれます。
個人差はありますが、多種、多様な遊び方のほうが飽きることなく長い間遊んでいただけます。
たとえば、「型はめブロック」のおもちゃがあるとします。
1歳くらいの赤ちゃんは、上から見た形しか認識しませんから、いろんな形を1つの穴に入れようとします。
そして1度消えてしまったブロックが、箱の中から現れる不思議さを探索します。
これは「かくれんぼ」や「いないいないばあ」の遊びと一緒で、大好きなママが視界からいなくなって不安になっても、必ずまた戻ってきてくれることがわかります。
2歳になると、形を側面からも認識することができ、物の全体像が見えてきます。
上手に3本の指でブロックを掴んで、その形の穴に入れることができ、いずれお箸も持てるようになっていきます。
そしてブロックは消えたのではなく、箱の中に入ったことを認識します。
この様子を見ていると、ブロックを見比べて穴に合う形を見つけた時の喜びと、子供の達成感が伝わってきます。
3歳以上になると、他者とのかかわりが重要になってきます。
誰かと一緒に遊ぶ、色当てなどのルールを決めてゲームをするなど、相手と楽しみを共有する喜びや、ルールを守ることの大切さを学んでいきます。
時には思い通りにいかないこともありますが、遊びを通して子供たちは、試行錯誤しながら社会性を身に付けていきます。
最近流行のおもちゃやゲームは遊び方の決まったものが多く、遊ぶ時期も限定されているようです。
そして、1人でも遊べるように設定されています。
木のおもちゃやボードゲームももちろん1人で遊べますが、できればお母さん、お父さんもお子さんと一緒に遊んでください。
赤ちゃんの頃から親と一緒に遊ぶことは、とても大切なことです。
家族の絆や人とのコミニュケーションを遊びの中から感じとってくれれば、きっと他人や自分を傷つけたりすることはないと思います。
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積み木の選び方について
お客様によく、年齢に合った積み木の選び方について聞かれます。
保育士時代の経験とお店のキッズスペースで遊ぶ子供たちの様子を見ていると、0歳から1歳の赤ちゃんは色付きのいろんな形の積み木が楽しいようです。
ときには、円柱の赤い積み木を持ってきて、「まんま」とか「にんじん」と言いながら手渡してくれます。
そして1つ1つの積み木を両手に持って、しっかり握っています。
赤ちゃんは、多くの積み木を高く積み上げることはできません。
白木がよいか、色付きがよいかよりも、数は少なくてもしっかり握れて、舐めても安全な材質の積み木を与えてあげてください。
1歳から2歳くらいになると、積み木を間隔をあけて並べたり、縦に積み上げ、それを崩して楽しそうに遊びます。
そうしたことから、同じ大きさの積み木がある程度必要になってきます。
3歳を過ぎた頃から、積み木でお家やお城を組み立てて遊びます。
大きな建物を組み立てるには、高く積める安定した形の積み木が適しています。
積み木は同じ基尺であれば、後で数を増やしていくことができますから、赤ちゃんに安心して与えられる安全な素材であること、丈夫で長持ちする木の材質であること、そして何よりも飽きずに楽しんで遊んでくれることを基準にお選びください。
積み木はプラモデルなどとは違い、組み立て方も完成作品も決まっていません。
自由な発想と、何かに見立てて遊べることが大切と考えます。
子供たちにとって積み木遊びは、形を知ることから、集中力と想像力を養い、造形の美しさを感じさせてくれるすばらしい遊びです。
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「ドイツ優良玩具審議会推薦マーク」
オレンジマーク(spiel gut シュピールグート)は、ドイツの「子供の遊びと玩具審議会(教育者・デザイナー・心理学者・医師など、おもちゃの製造と販売に関わらない人たちが中心となって構成されています)」が、良い玩具として推奨するものだけに貼ることを許可し、このマークを与えています。
シュピ−ルグ−トの認定方法は、1955年以来ニュ−ルンベルグ見本市、あるいは市場で販売されている玩具の中から定期的に一定基準に達した玩具を選び出し、集団と個人の家庭で子供の使い方をテストします。
その結果をもとに審議会でメンバ−の意見が統一されるまで何回もディスカッションされ、シュピ−ルグ−トのオレンジマ−クが付けられる玩具が決定されます。
<シュピールグートのHP>
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ベック(BECK)社
ベック社はドイツの美しい町、ウルム郊外にあります。
写真のクーゲル(=玉)バーンに代表されるように、「転がる」仕掛けのおもちゃを創業以来作り続けている会社です。
木はドイツのブナやカエデを使い、釘うち、色塗りまで全て手作業であることに誇りを持っています。
成長の過程で子供たちが何を望んでいるのか、どんなおもちゃを必要としているのかを踏まえたベック社の作るおもちゃには、そのほとんどに「ドイツ優良玩具審議会推薦マーク・シュピールグート」が貼られています。
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「CEマーク」
ヨーロッパの安全性管理基準「EN71」に適合していることを示します。
玩具については、大きさ、形態、塗料、強度などについて詳細な規則があります。
CEマーキングなしには、欧州加盟国とノルウェー、アイスランド及びリヒテンシュタインには市場投入あるいはサービスの提供ができません。
日本においては、食品衛生法に基づく食品添加物の安全試験が厚生省より義務づけられています。
この試験で塗料の溶出の有無が色ごとに検査され、厳しいCEの検査をパスした商品は実績を認められて、毎回の検査が免除されているようです(抜き打ちで検査が行われる事もあります)。
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ハバ(HABA)社
ドイツ・フランクフルトから列車で3時間、山城で有名な観光地コーブルクの近くのローダッハという小さな町に「ハバ社」はあります。
HABA社の玩具はいずれも、ヨーロッパの安全性管理基準CE(EN71)に合格したものばかりです。
その高品質のおもちゃ作りを支えているのが、3年間の修行を経て木工技師マイスター(職人)となった工場スタッフです。
デザインから細かな木製部材まですべて自分たちで作るというマイスター精神が、信頼できる木のおもちゃを生み出しています。
写真のラトル・モビーはドイツのデザイン賞FORM99を受賞した、赤ちゃんが握って遊ぶおもちゃです。
丈夫なカエデを材料に使っていますので、大人になってからでもラトルの口に思い出の写真を挟んでインテリアにすることができます。
<ハバ社のHP>
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「エコテスト sehr gutラベル」
「エコテスト」はドイツで非常に評判が高く、消費者に一番信頼されているテスト雑誌です。
独立した民間機関で、独自に商品を選びテストを行い、人体や環境に害を与えていないかという観点に絞って成分や機能を分析し、その結果を誌面で公表しています。
テスト結果は4段階(推奨できる=sehr gut・やや推奨できる・あまり推奨できない・推奨できない)に分類されています。
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エコノーム(EKONORM)社
エコノーム社は品質にこだわる社長夫婦を中心とした、ドイツの小さなメーカーです。
ここの自慢は、ドイツで消費者に一番信頼されているテスト雑誌「エコテスト」において、テストを受けた製品は全て最上ランク(sehr gut)の評価を得ていることです。
写真の「ミツロウクレヨン」の材料は、ミツロウ・食用色などの自然の材料で作られていますので、1歳半くらいの赤ちゃんから安心してお絵かきさせてあげられます。
赤ちゃんがお口に入れても安全な材質ですが、クレヨンは決して食べ物ではありません(おいしくないです)。
赤ちゃんがお絵かきするときは、大人の方が側に付いていてあげてください。
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「ビーワックス・マーク」
木のおもちゃの塗装にビーワックス(みつろう)が使われているというマークです。
ドイツ・セレクタ社の製品の中で、幼い子供向けのおもちゃにはビーワックスを使い、このマークがパッケージに印刷されています。
ビーワックス(みつろう)とは蜜蜂が巣を作るときに出すロウのことです。
木の表面をビロードのようになめらかにし、微かに天然の甘い香りがします。
自然素材のワックスですから、赤ちゃんが舐めても安全な塗料です。
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セレクタ(Selecta)社
セレクタ社はドイツ南部のミュンヘンに近い田園風景の中にあります。
Selectaとは「厳選されたもの」という意味のラテン語から引用されました。
その社名が意味するように、子供が遊ぶおもちゃには材質、安全性、品質、そしてイノベーション(革新)に徹底的にこだわっています。
この努力は専門家の間でも定評を得、数々の賞を獲得しました。
写真の「アンビリーナ」は赤ちゃんがはじめて手にする木のおしゃぶりです。
赤ちゃんの興味をひく鮮やかな色彩は、毒性のない水溶性の塗料で染色され、さらにビロードのようななめらかな艶は、上記の「ビーワックス(みつろう)」を使っています。
歯の生える時の痛みを和らげるといわれる琥珀を花の中にあしらったデザインも「赤ちゃんのために」という思いが感じられます。
<セレクタ社のHP>
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ヴァルター(WALTER)社
写真はヴァルター社の代表的なプルトーイ「いぬのヴァルディ」です。
一つ一つ手作業で描かれた瞳は、上から見ても正面から見てもいつでもこちらを見つめています。
ハイハイの頃の赤ちゃんは、「いぬのヴァルディー」を正面からじっと見ています。
そしてつかまり立ちの頃には、引き寄せて抱っこしたりしています。
赤ちゃんが歩けるようになると、紐をひっぱって一緒にお散歩しています。
「いぬのヴァルディー」は1962年に生産されて以来、世界中の赤ちゃんの大切なお友だちになってきました。
以下はヴァルター社長のピーター・ヴァルターさんの言葉です。
「ヴァルター社の木製玩具に対する哲学は、子供をできる限り、その想像と空想の世界にひたらせておく、ということです。
木製玩具はシンプルで自然のままであるがゆえに、子供の想像力をかきたてるのです。」
子供にとっての遊びの重要性と、遊びに係わるおもちゃの重要性を考えられたおもちゃだからこそ、100年以上にわたり愛されてきたのでしょう。
しかしながら、116年間続いたヴァルタートイの生産が、後継者を見つけることができなかったために、生産中止となることが決まりました。
「さくらんぼぐみ」で赤ちゃんに大人気で、店主も大好きなヴァルタートイが、そのポリシーを引き継いでライセンス生産してくれるヨーロッパの会社が現れないかぎり、作られなくなってしまうのは残念でなりません。
※2007年春より、同じドイツの木のおもちゃメーカーであるニック社がヴァルタートイの生産を引き継ぐことになりました。
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木のおもちゃには、赤ちゃんや子供たちの笑顔を思い浮かべて作られたものが数多くあります。
木のおもちゃを作る人、デザインする人が赤ちゃんや子供たちの事を考えて作ったおもちゃは、子供たちが飽きずに遊んでくれて、大切にしてくれます。
ときには、ママやパパの作ってくれたおもちゃが一番大切なおもちゃだったりします。
私は、そういったおもちゃが本当にいいおもちゃなんだと思います。
上記の内容が木のおもちゃを選ぶ上で、一つの参考になっていただければ幸いです。
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